新型コロナウイルスの拡大により大きな打撃を受けている飲食業界で、起死回生の打開策として大きな注目を集めている『フードデリバリー』。
僕は以前からデリバリーは参入障壁が低いとお伝えしてきました。
とはいえ自前でバイクを購入してスタッフを確保し、広告宣伝もしないといけないとなると、コストも手間も膨大にかかります。
ちなみに、デリバリーで収益を上げようと思うと、(商品の種類や価格にもよりますが)だいたい1人当たり1時間で4回は配達を回す必要があります。
となると、デリバリーのノウハウを持たない人がいきなり始めるには少々ハードルが高いですよね。
そこで今人気なのがシェアリングデリバリーサービス。
お店側がデリバリー用の人員や設備を用意する必要が無いので、小さなお店も簡単に始められるのが魅力です。デリバリービジネスの拡大に伴い、様々な業者が登場してきていますが、その違いや特徴などご存じでしょうか。
今回はシェアリングデリバリーの代表格と言える、出前館とウーバーイーツについてご紹介したいと思います。
出前館
特徴:2000年からスタートしたデリバリーポータルサイトの草分け的存在で、現在加盟店の数は約19000店舗あり、日本最大級の規模を誇っています。
出前館では加盟店が自前で配達する方法と、出前館専属のスタッフに配達してもらう方法の2つがあります。出前館の配達スタッフは、事前に配送や接客の研修を受けたスタッフが行うので、スピーディーで質の高い配達が可能となります。
出前館の場合、購入率(サイトを見た人が実際に商品を購入した割合)が高ければサイト内での検索順位は上がりますが、逆に購入率が低くなると順位が下がってしまうので、価格設定や商品写真の見せ方などに工夫が必要です。
利用料:サービス利用料は商品代金の10%ですが、配達代行を依頼した場合は30%の配達代行手数料がかかります。
ウーバーイーツ
特徴:配達を決まったスタッフが行うのではなく、近くにいる配達パートナーをマッチングさせるというシステムです。
飲食店側で配達スタッフを用意する必要がないので、コストや初期投資をしなくてもデリバリーが出来るようになり、新しくデリバリーに参入する飲食店も増えました。
しかし配達スタッフが個人になるので、配達の品質にバラツキが生じやすくなるデメリットもあります。
ウーバーイーツは口コミの高さが検索順位の高さに繋がりますので、料理の質はもちろんの事、配送スピードや対応の良し悪しなども評価基準となります。
利用料:サービス利用料+配達代行手数料で、商品代金の38.5%が手数料となります。
まとめ
今後デリバリーは益々日常生活の中で定着してくるものと考えられますので、飲食店のデリバリー参入は避けては通れない道だと僕は思います。
出前館やウーバー以外の業者も、それぞれ特徴や利用料が異なりますので、いざデリバリーを始めようと思った時に困らなくてもいいように、今から勉強しておくとよいでしょう。
もちろん全国フードデリバリー協会では、シェアリングデリバリーの効果的な活用法や、デリバリーの参入サポートも行っておりますので、ご興味あればお気軽にお問合せ下さい。
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