僕は以前からフードビジネスで開業するなら、街場のレストランよりもデリバリーの方が簡単で低リスクとお話してきました。
しかし実際どのくらいの資金が必要になるのか、また開業までの手順など、とても重要なことなのに意外と知らずに何となくで進めてしまう人もたくさんいらっしゃいます。
フードデリバリービジネスで失敗しないために、開業までのプロセスにおいて絶対に知っておきたい重要なポイントを2回にわたってご紹介します。
①物件選び
まず重要なのは物件選び。
デリバリーはレストランと違い、ビルの高層階や3頭立地でも開業できるのが強み。例えば月売り上げを(1ブランド)50万円とした場合、1坪/1万円が家賃の目安になりますので、1等立地でなければ都心での開業も十分可能です。
しかし都心は人が多く需要も高い分、ライバルも多いのがネックですよね。
一方、郊外はデリバリーのニーズは無いと思われがちですが、その分ライバルも少なく家賃もかなり安いのがメリットと言えます。
したがって、提供するメニューや宣伝の仕方次第で人の多い都心でも売り上げが伸び悩むこともあれば、郊外でも充分顧客を開拓できる可能性があるのです。
例えばビジネス街ならサッと食べられるワンプレートものが受けるのに対して、子育て世代の多い郊外ならリーズナブルなメニューがよく売れるなど、都心・郊外に関わらず場所によってニーズはバラバラです。
出店するエリアではどんなものが求められているのか、物件を決める前にしっかりリサーチしておくことをオススメします。
もう一つ物件選びの重要なポイントとして、ガスの容量や電気の動力があらかじめ高いところを選ぶようにして下さい。
家庭用のガス・電気だと業務用のコンロや冷蔵庫が使えないこともあります。
後から工事することも可能ですが、その場合ガスなら30~50万円、電気だと100万円近く工事費用が掛かってしまいます。
不動産業者に聞けば教えてくれますので、必ず契約前に確認しておきましょう。
②資金繰り
デリバリーの開業資金は大体600~1000万円が相場とされています。
もちろん全額自己資金で開業するに越したことはありませんが、自己資金が少ない人でも「国金(=日本政策金融公庫)」を使えば、比較的簡単・低リスクで開業することが出来ます。
国金のメリットは
・民間の銀行よりも借りやすい
・利率が比較的安い
・国金の借入実績があると、民間の銀行の審査が通りやすくなる
の3つです。
これだけ見たら夢のような制度ですが、事前の審査が厳しいのがネックと言えます。
一番の壁が売り上げ計画。当たり前ですが、借りたら借りっぱなしというわけにはいきません。
審査を通るためには綿密な事業計画案を作成する必要があります。
事業計画案の作成と言うとハードルが高いようにも感じますよね。
ですがそもそも国金は、民間の銀行から融資を受けにくい中小企業や、これから起業する方に向けた融資を目的としていますので、専任アドバイザーが相談に乗ってくれたり、各種セミナーを定期的に開催するなどサポート体制がしっかりしています。
事業計画案をどう作ればいいかわからない方は、まずアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。
全国フードデリバリーにできること
また私たち全国フードデリバリー協会でも、今後新規開業する人に向けて相談会やセミナーを開催していく予定ですので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。
コメント