みなさん、いかがお過ごしでしょうか。最近の僕は、既存店の運営以外にいくつか新しい取り組みにも携わっていて、何かと忙しい日々を過ごしております。
中でも以前ブログでもお話ししていた『フードデリバリーエキスパート検定』の試験問題づくりを、今急ピッチで進めております。
『フードデリバリーエキスパート検定』とは、正しい衛生管理や安全対策を身に付け、急速に拡大するフードデリバリー業界における「信頼」の指標の一つになればと新しく創設予定の検定制度ですが、今回特別に実際試験で登場予定の問題を少しご紹介したいと思います。
【問題1】
デリバリーに最もふさわしくない格好を以下の中から選んでください(複数回答可)
a.清潔感のあるシャツとパンツに、ロングで縮れたドレッドヘアのような髪形。
b.熱中症対策のため、独自で用意した半ズボンとサンダルを着用している。
c.店指定の服を着用しているが、忙しくて洗濯する暇が無いので汚れが付いているものをそのまま着用している。
【答え】
a. b.c(全て)
【解説】
デリバリースタッフは、唯一お客様と直接やり取りを行う重要なポジションです。そんなデリバリースタッフがまず始めに気を付けなくてはならいのは身だしなみです。
デリバリーで求められる身だしなみとは、衛生的かつ、誰が見ても不愉快に思わない服装や髪形を言います。
たとえ制服をマニュアル通りに身に付けたり髪形が自由だったとしても、不潔な印象を与えてしまうとその人だけでなくお店も不潔なのではという印象を与えてしまいますし、自分勝手な服装でお客様の前に立つと、あまり良い印象はもらえないでしょう。
デリバリースタッフはお店の顔とも言うべき存在ですので、上記の身だしなみをしっかり理解した上で、相手に不快に思われない服装を心掛けましょう。
【問題2】
配達時間を短くするための工夫で正しいものを選んでください(複数回答可)
a.商品が出来上がるまでの間に店から目的地までの道順を把握しておく。
b.よく行く場所やマンションはチェックを付け、早く行けるルートを全員で共有する。
c.早く商品を届けるために多少スピード違反をしてでも配達時のバイクの速度を上げる。
【答え】
a. b
【解説】
デリバリーでは、商品をご注文頂いてから1分でも早く届けてほしいというのがお客様のニーズですし、配達時間を短縮することで回転率が上がりお店の売上げUPにも大きく影響します。
だからと言ってバイクの法定速度を大きく超えた運転は、デリバリースタッフだけでなく通行人にも危険が及ぶ可能性があるので、絶対にしてはいけません。
配達中に道に迷わなくて済むように事前にルートの確認をしたり、よく通るエリアは全員で抜け道を共有するなどしておくと、効率よく配達することが出来るでしょう。
まとめ
最近UberEats配達員のマナーの悪さを指摘するニュースをたびたび目にしますが、デリバリースタッフは単に商品を配達するだけでなく、お店の代表として外に出ています。
お客様だけでなく町の人からもその立ち居振る舞いは見られていますし、ルール違反な行動をとるとお店の信用問題にも繋がります。
配達に関しては中々店長やオーナーの目が行き届きにくい上に、一度配達に出てしまうとその人任せになりがちなのですが、実はとても重要なことですので、スタッフ教育の際は配達についてもきっちり指導することをおすすめします。
次回は食品衛生に関する問題をご紹介したいと思います。
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