みなさんは商品開発をする時、どうやってアイデアを出しますか?
“料理はインスピレーション”とよく言われますが、全くのゼロから何かを生み出すのはとても難しいですよね。そこで活躍するのがレシピ本です。レシピ本にはテーマに沿ったレシピが何十・何百と載っていますので、中には自分では中々思いつかない食材の組み合わせ方だったり、最新の調理法など、新しいアイデアがたくさん落ちているものです。
そこで、料理人だからこそ押さえておきたいレシピ本の読み方やいい本の選び方のコツをお伝えしたと思います。
①レシピ解説は出来るだけ詳細なものを選ぶ
僕はレシピ本を選ぶ際、出来るだけ解説が細かく書かれているものを選ぶようにしています。
これはどう言う事かというと、僕の場合面白そうなレシピを見つけた時、実際に作ったらどのくらいの時間がかかり、作業工程で省けるところはあるのかなど、デリバリーの仕事に落とし込んだ時のことを想像して読むようにしているのですが、解説が細かいものの方がその目安や指標がつけやすくなります。
いくら良いレシピでも、時間がかかりすぎたり作業工程が煩雑すぎるようではデリバリーのレシピにはふさわしくありません。単に美味しそうというだけでなく、様々な角度からレシピを分析することも、レシピ本を読む上で大切な読書術と言えます。
また解説が詳細なものは、スタッフ教育の上でも役に立ちます。例えばスタッフに料理の工程を説明する時、言葉では中々ニュアンスが伝わらない事ってありますよね。
そんな時、レシピ本は情報がわかりやすく整理されているので、作り方を伝える際はレシピ本の内容を参考にさせてもらってます。こうした点からも、出来るだけ解説の細かいレシピ本を選ぶのが良いと思います。
②レシピ本で今のトレンドをキャッチ
レシピ本は、料理の基礎やHow Toを紹介する『定番もの』と、話題のレシピや調理法を紹介する『トレンドもの』の2つに分類できます。
この『トレンドもの』は、かなり早いサイクルで最新の食のトレンドを反映したものが次々と発売されているので、今何が流行っているのかを知ろうと思えば、『トレンドもの』を見るのが一番手っ取り早いと言えます。
とはいえレシピ本は意外と値段が張るので、全部買うとなるとかなりの出費になります。そんな時は本のタイトルを見るだけでも、今の流行りを把握することが出来ると思います。
以前ブログでもお伝えしましたが、フードデリバリーではトレンドを押さえることがとても重要なので、忙しくて人気店のリサーチが出来ない時などは、ちょっとした空き時間に本屋に立ち寄って新しいレシピ本をチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
僕がフレンチの料理人としてまだ駆け出しの頃は、時代的に料理は見て盗めと言われていたこともあり、細かな技法や用語などわからない事はよく本から学んだものです。
今ではそれなりに料理の知識もスキルも身に付き、当時と比べると本の見方は少し変わりましたが、今でもレシピ本を読むのは好きですし、商品開発で行き詰った時はよくレシピ本のお世話になっています。
とにかくレシピ本は情報の宝庫なので、ぜひ一度読んでみて下さい。読んでおいて絶対に損はないですよ!
今後は僕が実際に読んでみてよかったレシピ本も紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!
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