皆さんご存じの通り、出前館やウーバーイーツなどデリバリー代行業者の増加に加え、新型コロナウイルスの影響で自宅で食事をする機会が増えていることもあり、フードデリバリー市場はこの1年で一気に急拡大しました。
僕も自身でフードデリバリーのお店を営んでいますが、コロナ前に比べると競合相手(=ライバル店)の数が約6~8倍にまで増えています。
店舗数が増えるとこれまで以上に競争が激しくなるのはもちろんのこと、新規参入する店も他社と比べて明確な違いや圧倒的な強みが無いと、今後生き残っていくのはますます難しくなるでしょう。
そこで、僭越ながらもこの業界に20年以上携わっている僕独自の視点で、フードデリバリー業界の今の流行りや今後の動きなどをお伝えしたいと思います。
ヘルシー志向の流れから「鶏」が大人気
数年前から飲食業界全体でヘルシー志向の高まりがみられていますが、このコロナ禍でさらにニーズが高まっています。
そこで今、最も注目されている食材が「鶏」。
牛や豚に比べてヘルシーなイメージがある上に食べ応えもあり、なおかつ材料費が安いのも魅力。
また和・洋・中・アジアン・エスニックどんな料理とも相性がいいので、唐揚げやローストチキン・蒸し鶏といった定番もの以外にも、シュクメルリやチーズタッカルビ・カオマンガイなど、ちょっと変わった鶏料理を提供する店も増えています。
そんな鶏肉は、誰もが口にしたことがあってどんな料理にも応用できるという点で、お店の個性を一番出しやすい食材かもしれないですね。
お客様の口コミ投稿に注視
料理のクオリティやお客様への対応に力を入れるのはもちろんですが、意外と見落としがちなのがお客様の口コミ投稿。
通販で何か買う際、購入したユーザーの口コミを見てから購入を検討するのと同じように、フードデリバリーでもお客様の評価は売り上げに大きな影響を与えます。
ですので出来る限りお客様の口コミ投稿はマメにチェックし、全ての口コミに返信するのが望ましいです。
丁寧かつ迅速な返信は「このお店はちゃんとしてる」とお客様からの評価UPに繋がるからです。
お客様と直接顔を合わせることが出来ないフードデリバリーだからこそ、こうしたお客様の声やそれに対するリアクションは今後さらに重要になってくるでしょう。
フードビジネスの基本は忘れるべからず
店内飲食とデリバリーでアプローチの仕方の違いはあれど、“お客様により満足して頂きたい”という根幹となる想いはどちらも同じです。
お客様のニーズを満たすためにトレンドを追いかけることももちろん必要なのですが、まずはフードデリバリーの基本である「美味しいもの」を「より早く」「より安全に」お届けすることを徹底するのも、とても大切なことだと僕は思います。
こんなことを言うと今回のテーマと逆行するかもしれませんが、どれだけトレンドを追いかけたとしても、フードデリバリーの基本は絶対に忘れずにい続けたいものです。
単なる一時的なブームで終わらせないために
去年は「デリバリー」自体が一大ブームとなって、テレビなどにもよく取り上げられていましたし、この流行りに乗じて出店数も一気に増えました。
デリバリー業界が大きく発展するのはとても喜ばしい事なのですが、単に店舗だけ増えるのは少し怖いなと思っています。
これはどういう事かというと、店舗が増えると当然競争が発生します。
そうなると少しでも売り上げを伸ばそうと価格を安くし、その分商品やサービスの質を下げる店も出てくるでしょう。そうした質の低下を私は一番危惧しています。
今はブームの中にあるので、それでもやっていけるのかもしれませんが、この先どうなるかは全く予想がつきません。
質の低い商品を出していれば必ずお客様は離れていきますし、折角の盛り上がりも単なる一時的なブームとして終わってしまうでしょう。
そうならないためにも、全国フードデリバリー協会では正しい知識と基準を伝えて、皆で切磋琢磨し業界全体の底上げが出来たら良いなと思っています。
もしフードデリバリー事業を始めようとお考えでしたら、まずはお気軽にお問合せ下さい。全力であなたの開業をサポートさせて頂きます!
コメント